2011.12.22 Thursday
ろくろで挽いた土鍋の釉かけ
こちらはろくろでひいた土鍋の釉かけです。
手順は火曜日に紹介した通りですが,一部,ろくろならではの部品の釉かけがあったので,
ご紹介します
↓胴体のうけにレジスターをしっかり塗って,透明3号釉をしみ込ませるようにかけます
↓フチについた透明釉はやすり,スポンジでしっかり拭き取ります
↓ふたの内側もフチにしっかりレジスターを塗ってから,透明釉をたっぷりかけます
↓胴体を逆さに持って,飴釉に浸します
浸す深さは取っ手よりやや下まで
↓先週,ろくろで挽いたふたの取っ手に釉をかけます
茶碗の内側に釉をかけることと同じように取っ手の内側に釉をたっぷり流し込みます
↓取っ手の内側に釉をかけたら,
ふた全体に釉をかけます
↓釉がかかった土鍋たちが勢揃い
焼き上がった土の色を考えると,飴釉やわら白釉がかかった鍋が多いです
手びねりの土鍋勢揃い
今年の陶芸教室は今日で終わりです。
今年一年,お世話になりました。
来年はさらに多くの方々にご覧頂けますよう,こまめに更新していけたらと思います。
それでは良いお年を。
2011.12.20 Tuesday
土鍋の釉かけ
土鍋の釉かけはかける順番があります
まずは胴体から
①胴体のうけにレジスターを何周もしみ込ませるように塗ります
②3号透明釉を胴体の内側にかけます
土本来の荒さを生かすために,釉掛けしない方法もありますが,
釉をかけておく方が食器として洗いやすいためです。
↓レジスターを塗っているのでうけまで傾けてもそれ以上上には透明釉がかかりません
透明釉は内側に2周ゆっくりとかけます
↓胴体の外側にかからないように慎重かつ素早く内側に残った透明釉を流し出します
↓それでも流すときにフチについた釉は水でぬらしたスポンジできれいに
拭き取ります。
次はふたの内側に透明釉をかけます
ふたのフチにもレジスターをしっかり塗っておきます
釉が外側にかからないように
つぎはふたの外側にお好みの釉をかけます
↓内側にかからないよう,慎重に織部に浸しています
荒い土なので,釉は素早く浸して出すよりも,ゆっくりしみ込ませるようにかけます
↓胴体にも織部をかけます
胴体を逆さに持って,浅めに釉へ浸します
斜めに付けると,内側にも織部がかかってしまうので,
しっかりと水平に浸します
↓取っ手ぎりぎりくらいにかけると,「土見」も見えて,仕上がりが
きれいに見えるかもしれません
↓1回では釉が薄くしかかからないかもしれないので
もう一度同じ深さまで浸します
鍋に釉かけする場合,釉タンクに鍋が浸せない場合があるかもしれないので,
浅くて広い径の容器に釉を移してかけることもお勧めします。
2011.12.13 Tuesday
土鍋の削り
今日は土鍋のふたの削りを主に行いました。
画像は撮っていないので,文章だけでご了承下さい。
胴体のうけにだいたい合うようにふたのフチを削ります。
そしてふたを削るところはもう1カ所,
胴体のうけと接する平らな面をカンナで削って作ります。
胴体はもとから厚く作っておかなければいけないので,内側や外側を凹凸を平に整えるくらい
の削りで済ませます。
普段の手びねりのように,削って形を作ることはしません。
来週は釉掛けです。
2011.12.08 Thursday
ろくろで土鍋
木曜日は土鍋をろくろで挽いて作る過程をご紹介します。
胴体は一個挽きです。
赤鍋土を荒練り,菊練りして,胴体/ふた/取っ手の3部品を挽くために砲弾型を分割しておきます。
↓胴体は底を平に整え,中心に寄せたり,開いたりして芯出しをします。
↓芯出しがしっかり出来たら,中心に寄せます
フチは厚く,その他は同じ厚さに挽いています
↓土を指でしっかり掴んで,下から上に向かって同じ厚さに挽きあげます
螺旋状に挽き上げないように
↓内側から押して胴体の形を作ります
↓フチはうけを作るために厚く挽いています
フチの約5センチ下から外側に向けてフチを反らします
↓指で押しながらうけを挽きます
↓胴体は完成です
↓次は取っ手です
↓茶碗を挽くときの要領で取っ手も挽いていきます
↓もう1点取っ手を挽きます
↓片方の茶碗は縦半分に切って,胴体の両脇に耳のような取っ手として取り付けます
もう片方はふたに付ける取っ手です
↓最後にふたを挽きます
↓胴体のうけの直径を測り,それより大きく挽くよう気をつけます
全体を組み合わせた画像があればまた載せます
今日はこれでおしまいです。
2011.12.06 Tuesday
冬なので 後編
土鍋のふたを乗せるための「うけ」の作り方から続けます
↓①胴体内側のフチからだいたい5センチ下に切りベラでろくろを回しながら
折りすじを1周かきます
②折りすじを目安に姿勢を一定に保ったままフチを外側に折り曲げます。
2〜3周かけて外へ折ります
↓③親指でフチを押して,一定のリズムで1周かけてうけを作ります
↓④こちらはふたの作り方です
砲弾型の4分割したうちの最後の一塊をふた作りに使います
うけの直径を測って,ふたの直径をその直径より大きめに
設定して石膏台の上でたたき伸ばします。
↓鍋の胴体とふたがほとんど完成しました。
↓⑤今からは胴体とふたそれぞれに取っ手を付けていきます。
↓石膏台でふたを大きく作りすぎたら…
↓ろくろを回しながらお好みの高さで切ってください
完成です
次回,ふたのフチや胴体を削ります
2011.12.06 Tuesday
冬なので 前編
先月開催されたものづくり芸術祭は皆様のお陰で無事に幕を閉じました。
ご来場いただきまして,誠にありがとうございました。
さて,今月からは冬ならではのあの器作りに挑戦です。
耐熱粘土で土鍋作りです。
火曜日は手びねりでつくる土鍋です。
粗い赤鍋土を使っています。
↓まずはいつものように荒練りから
↓①菊練りして砲弾型に丸めた粘土の3分の1を切って,直径30センチの手ろくろに
乗せます。
②粘土の塊を中心から外に向けてたたいて,ろくろ一杯に伸ばします。
③ろくろと粘土は密着させたまま,粘土のフチを立ち上がらせます。
④砲弾型の残り3分の2を3等分します。
⑤菊練りをした回転方向に沿って,3本それぞれをひも状に伸ばします。
ひもの長さはろくろの上の土台を1周するくらいで
⑥立ち上がりをつけた土台のフチは先に行くほど細く薄く尖らせておきます。
そしてフチを内側に向けて,伸ばしたひもをその上に乗せます。
⑦いつもの手びねりの要領でひもとフチを接着します。
鍋なので,器は厚めに作ります。
薄く伸ばしすぎないように。
⑧1本目のひもの接着が出来たら,2本目を同じ要領で接着します
↓2本目のひものフチは細く薄く伸ばさないでください。
フチは厚く多めに土を残して,ふたの受けを作ります。
大まかな鍋の胴体の作り方でした。
後編は受けとふたの作り方です。
| 1/1 pages |
- PR
- ご訪問ありがとうございます。
-
- 全国訪問
- Selected Entries
- Categories
-
- 絵画教室 (6)
- 陶芸教室 (130)
- パソコン教室 (2)
- ものづくり学校 漆 (16)
- ものづくり学校 教室 (2)
- ものづくり芸術祭&ZIKKEN展 (40)
- ものづくり学校 イベント (60)
- 受講者募集開始! (1)
- ものづくり学校とは? (3)
- ものづくり (2)
- かがわ・山なみ芸術祭 (2)
- こども絵画工作教室 (1)
- ものづくり学校周辺 (1)
- 個展 (1)
- 出展者の展覧会その他 (24)
- 地域活動 (5)
- Archives
-
- March 2021 (3)
- November 2020 (2)
- November 2018 (1)
- July 2018 (1)
- November 2017 (2)
- June 2017 (1)
- April 2017 (1)
- November 2016 (1)
- September 2016 (1)
- August 2016 (2)
- May 2016 (2)
- April 2016 (1)
- March 2016 (1)
- February 2016 (1)
- January 2016 (1)
- November 2015 (1)
- August 2015 (1)
- March 2015 (3)
- November 2014 (1)
- June 2014 (1)
- March 2014 (2)
- December 2013 (1)
- November 2013 (1)
- October 2013 (2)
- June 2013 (2)
- April 2013 (1)
- March 2013 (1)
- February 2013 (2)
- January 2013 (2)
- December 2012 (1)
- November 2012 (4)
- October 2012 (7)
- September 2012 (1)
- August 2012 (4)
- July 2012 (5)
- June 2012 (8)
- May 2012 (10)
- April 2012 (7)
- March 2012 (9)
- February 2012 (1)
- January 2012 (2)
- December 2011 (6)
- November 2011 (5)
- October 2011 (9)
- September 2011 (8)
- August 2011 (3)
- July 2011 (11)
- June 2011 (8)
- May 2011 (12)
- April 2011 (1)
- March 2011 (5)
- February 2011 (4)
- January 2011 (2)
- December 2010 (3)
- November 2010 (9)
- October 2010 (5)
- September 2010 (6)
- August 2010 (3)
- July 2010 (7)
- June 2010 (6)
- May 2010 (6)
- April 2010 (9)
- March 2010 (3)
- February 2010 (4)
- January 2010 (4)
- November 2009 (20)
- October 2009 (11)
- September 2009 (2)
- August 2009 (7)
- July 2009 (11)
- June 2009 (9)
- April 2009 (1)
- March 2009 (1)
- November 2008 (2)
- November 2007 (1)
- July 2007 (1)
- June 2007 (1)
- December 2006 (1)
- October 2006 (2)
- September 2006 (2)
- August 2006 (4)
- Recent Comment
-
- 第4回ものづくり芸術祭&zikken展2010 閉幕
⇒ レスリー (11/22) - 第4回 ものづくり芸術祭
⇒ harahiro (11/15) - 第3回ものづくり芸術祭&第17回ZIKKEN展 終了しました。
⇒ imoarare (12/01) - やっと芽が出ました!
⇒ imoarare (06/10) - やっと芽が出ました!
⇒ harahiro (06/10) - 山陰陶芸・美術研修旅行
⇒ harahiro (06/08) - MONOHOUSE 2007展 終了!
⇒ いもあられ (08/22) - MONOHOUSE 2007展 終了!
⇒ ばしこです (08/21) - MONOHOUSE 2007展 終了!
⇒ トラえもん (08/13) - MONOHOUSE 2007展 終了!
⇒ ばしこです (08/12)
- 第4回ものづくり芸術祭&zikken展2010 閉幕
- Recommend
- Links
- Search this site.
- Mobile