2012.03.30 Friday
漆の移植
年度末の今日,天候に恵まれながら漆の移植を行いました.
↓小さな芽を出している漆の苗を,根ごと掘り出します.
↓根っこをシャベルで切らないよう,慎重に掘っています.
苗を謝って傷つけないように,広告をくるんでいます.
芽や根っこに触れると,被れるので,長靴.、カッパで完全防備です.
↓苗はたくさんあります.天気がよくて,掘っていると汗だくになりました.
↓漆の苗のアップ
↓苗をトラックに積んでいきます.
↓苗をトラックで移動させて,学校で一旦保管します.
苗と掘り出し中にキレた根っこを選別します.
↓根っこだけ集めて,枝分かれした所をはさみで切り,1本ずつ並べます.
根っこからは白い漆の汁が出ています.これに素手で触れると被れます.
大変なかゆみに襲われるので,慎重に並べます.
↓この根っこも移植して芽が出るように育てます.
根っこの上下を間違えないように並べています.
↓トラックから摘み降ろしたときに,土がかぶさって苗が埋もれてしまいました.
苗を慎重に救出しています.
この苗を後日,別の場所へ移植します.
皆さん,今日触ったうるしに被れないことを祈っています.
2012.03.29 Thursday
高台の削り
今日は高台(こうだい)の削り方についてもう一度考えてみるということで,
レクチャーと実践を交えての活動でした.
↓カンナ(帯鉄)を器に当てるときは,本気で力を入れないように
力を入れすぎると,カンナの器に当たる面積が増えて,抵抗がかかり,カンナが跳んでしまうからです.
↓右手をよくご覧下さい.
カンナを持ちつつ,小指を器に当てています.
指を器に添えることで,削るときのセンサーの役割を果たしています.
↓3種類の器の形にたいする高台の形を紹介しています.
↓黄色い線で,器をどこまで削るかを説明しています.
器の内側の面に対して,高台はどのような形にするか、バランスを考えなければ
なりません.
¥¥
削りで使うカンナに限らず,器を作るときに使う道具は自分でつくるものです.
市販で販売されている道具は,基礎的なものをつくる為にあります.
自分の作るスタイルが確立されているなら,道具も自分のスタイルにして制作するものです.
その際,道具の出来が制作を左右することもあります.
制作が上手くできないとき
1.自分自身のスキルが足りないのかもしれない
2.道具に問題があるのかもしれない(手製の道具であれば不具合がある,市販の道具であれば器に適した道具であるか見直す)
のどちらかを気をつけてみてください.
2012.03.27 Tuesday
手びねりの練習
年度末です。
少人数でしたが手びねりの練習をしました。
時間制限つきで高く高く作ることが目標です。
紫香楽土を浸かって,
同じ長さ,
同じ太さ,
均一なひもをたくさん用意してうずたかく積み上げていきました。
完成した3人の作品を並べてみました。
作り手の性格が表れていますね…
2012.03.22 Thursday
1kgで1こ挽き
1kgの信楽白土で1こ挽きする過程をご紹介します.
↓ろくろに1kgを載せて,器の底を挽きます.
↓芯出しが出来たら垂直に同じ厚さで挽き上げる
↓垂直に挽き上げたらコテで側面を倒す
↓底の厚さ;1㎝
器の高さ;7㎝ の皿が完成
↓垂直に挽き上げている時の器の断面です.
↓側面の厚さが均等であることが分かります.
↓今度は1kgの粘土で底を叩いて広げて作る方法です.
↓ろくろをゆっくり回転させながら,拳を一点に集中して叩きます.
↓底を広げたら側面を中心に寄せて芯出しを始めます.
↓芯出しを何度かして,底から粘土をしっかり指でつまんで
垂直に挽き上げます.
↓もう一度中心に寄せて,下から挽き上げます.
↓中間地点あたりがぐにゃっとたるんでいます.
ここの部分に指を当てて,挽き上げているところです.
↓挽き上げた直後は上にいくほどすぼんでいます.
粘土も上のほうに厚く溜まっています.
↓フチを広げます.
↓フチを広げて厚みもなくなったら,中心に寄せたり
下から挽き上げたりはもう出来ません.
出来たとしても,器がゆがむ可能性があります.
↓↓器の高さ;約17㎝
直径;16.5㎝
底の厚さ;1㎝
側面の厚さ;5㎜
↓垂直に挽き上げるときの,指の当て方です.
↓今度は粘土の量を2.5kgにして1こ挽きです.
↓芯出し
↓底を挽きます
↓側面を広げます
↓また中心に寄せます
↓また側面を広げます
↓また中心に寄せます
↓内側の側面に挽きやすいよう,ドベをかけます
↓底から垂直に挽き上げます.
↓まだ挽けそうです
↓底が暗くて見えなくなってきました.
高く挽き上がりました.
↓まだ挽き上げられそうです.
↓断面はこのようになっています.
側面が均一な厚さです.
高さは24㎝あります.
2012.03.15 Thursday
フチの厚い器の挽き方
↓まずは棒挽き
↓形を決める
↓どことなく掴んで,外へやんわり広げる
↓親指の腹と人差し指でフチを曲げる
人差し指と親指の当て方をよく見てください
人差し指が器の芯からずれないように支えています。
↓フチを外側にむけて折り返しています。
↓折り返した部分は中に空気が入っているので,人差し指と親指で挽いて
締めます。
↓フチの厚みは2倍になって,丈夫に使えます。
↓なめし革でフチをさらに締めて整える
↓ぜひお試し下さい。
2012.03.13 Tuesday
基本的な芯出しの方法
ろくろの芯出しはろくろ作業の7割くらいを占めるくらい要の行程です。
芯さえとてていれば、器は挽けるということです。
↓ろくろの上にセッティング完了
↓芯出し開始
↓さっそく芯がぶれています。
芯出しできた部分より上がぶれているのです。
↓ぶれたからと言って,あわてて螺旋状に挽き上げると芯出しがしづらくなります。
↓このように下から一段ずつ芯を出します。
↓下から順に芯出しする練習として,
一番大きくぶれる部分をすぐに押さえて,その部分を芯出しします。
これを繰り返して練習します。
2012.03.08 Thursday
挽き方
今日から本格的に制作開始です。
火前に窯詰めするための,紫香楽土できた器を制作中です。
ここからは棒挽きについて
芯出しをしようとしても,↓のように大きくぶれて粘土に振り回されてしまうことはないでしょうか
また,芯出ししようと挽きあげると↓のようにくびれだらけになってしまう
まずは一番下のろくろ台と接しているところがしっかりと芯出しされていることが
大事です。
また,螺旋状に挽きあげないこと
くびれてもいいので,階層ごとに芯を出します。
ろくろの回転速度は適度に速く,遅すぎず
↓芯を出す練習です。
ろくろを回しながら,「ばい」を作るときのように塊を指で掴んで,そのままちぎります。
右手に見える,ちぎった痕が芯です。
↓肘を固定して,芯を真下に見ながらまっすぐ挽き上げる
2012.03.06 Tuesday
バケツの水
火曜日の教室も今日から開始です。
薪窯焚きのための器作りです。
↓紫香楽土のパッケージ
火曜は板作りでの器も制作しています。
今日,バケツに溜まった水を捨てようとして,取っ手をもって運んでいたら
取っ手が中心から折れました。水は思いっきり零れました。
あと一歩で流しにたどり着いたものを,教室の入り口付近は水浸し。
靴下も濡れて,スリッパに裸足でひたすら後片付けをしました。
寒かった。
春は近くてもまだまだ夜は冷えます。
みなさんも風邪には気をつけてください。
2012.03.01 Thursday
3月です
冬休みも明け,陶芸教室もひと月早く新年度に突入です。
今回は薪窯焚きの器作りです。
4月か5月に先生のお宅で薪窯焚きをします。
使う土は紫香楽土です。
来週から本格的に開始です。
今年もいろんなイベントが控えています。
アップされるのをお楽しみに。
お知らせがアップされましたら,各イベントにぜひお越し下さい。
今年もよろしくお願い致します。
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